浅間を訪ねるたびに日本カモシカを見たいといつも思っていた。

でもいつもダメだったのですっかりあきらめていて、今日も念頭になかった。

トーミの頭で何気なく北側の雪の斜面に目をやると、一頭のカモシカがじっと静かにたたずんでいるのが

目に入った。姿を隠してしまうのではないかと恐れてあわててシャッターをきった。でもそんな心配は無用

だった。そこから山頂へと登山道を歩いて、すぐそば、5メートルも離れていなかったところまで近づいた

それでもじっとこちらを見ているだけだった。山頂で一休みして4,50分後に戻った時もまだ同じ場所にいた。

西風があたらない場所だったので、そこで寒さをしのいでいるようだった。

　帰って、顔写真を拡大してみた。

どことなく寂しそうな感じのする、穏やかな哲学者といった風貌ダ。

　天気には恵まれなかったが、このカモシカに会えただけでも良かった。>