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 槍ヶ岳 



【概要】


T所在地 長野県  
U訪問日時  平成29年【2017年】10月09日〜11日 (月〜水曜日)
V天候 曇り時々晴れ、一時強風 
W標高  槍ヶ岳 [ 3,180m ]
 X登下山コースと所要時間 ★ 初日
 上高地バスターミナル [ 1,505m ](07:55)→≒10q→(11:38)横尾山荘(12:13)→≒4q → (14:42)槍沢ロッジ《初日目全休憩時間;カメラ故障につき不明》
 ★ 二日目
 槍沢ロッジ(05:12)→≒3q →(08:36)天狗原分岐(08:50)→≒2.9q →(13:38)槍ヶ岳山荘(14:13)→0.2q → (14:50)槍ヶ岳(15:07)→0.2q →(15:33)槍ヶ岳山荘《二日目全休憩時間;74分》
 ★ 三日目
 槍ヶ岳山荘(06:48)→11q → (13:21)横尾山荘(13:30)→11q →(16:24)上高地バスターミナル《二日目全休憩時間;107分》
 * 上記ルート図 
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒1,675m
 《2》日程〜 二泊三日
 《3》同行者〜 単独
 《4》前夜泊; 梓水園キャンプ場


【詳細】

 小さい頃からの憧れの山だった。その独特の山容に心惹かれいた。だからこの訪問記の最後の山にしたかった。でもここ一両年老いと病気がもうそんな余裕はないヨと囁き続けていた。途中に山小屋の多いいことと最近の体調の回復が今回の訪問を後押ししてくれた。

 山頂はガスに覆われていた。時々ガスが切れて青空と一瞬の眼下の眺望しか垣間見るこどができなかった。ほとんどが五里霧中の世界だった。しかし、老生の心には、憧れの山の山頂を訪ねることができたという、静かな充足感、達成感だけが溢れた。眺望がなかった、という不満は微塵もなかった。
 紺碧の空の下、その麓から見上げた、凛々しく颯爽としたその雄姿は瞼に深く刻まれ、その印象を今後忘れることはないに違いない。ただただ至福と感謝ダ。

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 この前同じ時期涸沢を訪ねたが紅葉は期待ほどではなかったので、今回も特別楽しみにはしていなかった。しかし今回は感動した。ババ平キャンプ場から大曲、天狗平分岐を超えて大喰岳、中岳などの山並までの槍沢のスケールの大きさに圧倒された。小生はこれまでこんなに巨大で長大な沢は見たことがない気がする。その大渓谷と山々が紅葉に彩られていた。特に数多くのナナカマドの深紅の色が映えていた。小生には天下一品の絶景だった。これからただ紅葉狩りのためにのみこの地を訪ねるのもアリだと思った。
 小生にとり山歩きの楽しみの一つは美味しい湧き水を飲めることだ。冷風は肌に心地良いが直射日光はまだ暑かった。天狗平分岐を超えて暫くすると、登山路脇の岩に「水沢」と白ペンキで書かれた場所があった。岩清水がこんこんと沸いて流れ落ちていた。冷えた極上のミネラルウォーターだ。往復とも腹一杯飲んだ。

 山歩きで何年か前から人に追い越されるようになった。年だから仕方のないことだととしてほとんど気にも留めていなかった。横尾から上高地までは実感としての高低差は感じないほどフラットだと思う。そして帰途背骨に痛みを感じながら疲労感とも闘いながら一生懸命に歩いた。何人もの若いカップルが、そして何組もの数人のグループが小生を追い越して歩いて行った。皆楽しそうに談笑しながらなのだ。つまり彼ら彼女らは特に速足を意識して歩いてはいないのだ。ついていこうとしたが差は開くばかりだった。ショックだった。平地でもこんなにスピードが違う事実に初めて気が付いた。
 帰宅してネットで調べてみたら、老人性筋委縮症、加齢性筋委縮症が原因のようだ。筋肉が細くなり、従って筋肉量が減り筋力が無くなってしまう。そのまま放置すると、歩くことがままらななくなつてしまう。小生もそういう世界に一歩踏み入れていたということだつたのだ。このショックを今後に生かさなければならないと痛感すると同時に大きな宿題を出された。
大自然の偉大さに感動し自己の非力さに絶句する秋の旅路だった。

【写真記録】


 ☆☆  平成29年10月09日  ☆☆ 

 ☆☆  平成29年10月10日  ☆☆ 

 ☆☆  平成29年10月11日  ☆☆ 


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