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蔵王山



【概要】


T所在地 山形県と宮城県の県境
U訪問日時  平成25年【2013年】1月23日(水曜日)
V天候  晴れ後曇り、微風
W最高峰 熊野岳 [ 1、840.5m ]
X登下山コースと所要時間  「蔵王ロープウェイ山頂線」地蔵山頂駅(10:06)→≒0.3q→(10:30)地蔵岳(10:32)→≒1.3q→(11:27)熊野岳(11:30)→≒0.8q→(11:39)御釜(11:41)→≒0.5q→(11:56)避難小屋 (12:17)→≒1.9q→(13:28)「蔵王ロープウェイ山頂線」地蔵山頂駅
 * 上記ルート図
* 表示距離についての注記
Yその他 《1》歩行スタイル〜スノーシュー(使用スノ−シュ−〜MSRアセット)
 《2》登山口と熊野岳山頂との標高差〜180m
 《3》日程〜日帰り
 《4》同行者〜単独


【詳細】


 今回も好天に恵まれた。特に秋田県側の天気が素晴しく、前回は霞でその姿を隠していた、既にいずれも訪ねたことのある鳥海山、月山、朝日連峰、そして飯豊山地などの白銀を抱いた峰々を鮮やかに遠望することができるほどであった。朝日連峰の奥にはその上空とは対照的に陰鬱な表情の日本海が垣間見えた。
 時期がちょっと早かったせいかアオモリトドマツの樹氷は、一部に下地の枝葉が見えるものも多くあったりしたが、それでも十分に見ごたえのある出来栄えであったと思う。
 山頂駅から地蔵岳、熊野岳、そして御釜までの稜線の大地と岩石そして植物は全て氷と雪で埋まっていた。この氷と雪が燦燦とふりそそぐ陽光に白くそして銀色にキラキラと明るく輝いていた。なでるくらいのそよ風だから頬は痛くなく、いっとき舞っていたヘリコプターの音以外耳に入るのは、スノーシューが踏む雪と氷の、サクサクそしてガリガリというガラスを砕くような音、だけだ。目に入るのは氷雪の造形物のほかは碧空と薄い雲。こんな世界に身を置いていると、光と色と風が少しずつ体にしみこんできていつしか自分が自然の一物に同化したような錯覚を覚えるのだった。

 二度目だけにこの山についての予備知識も増え、そして何より前回の経験が自分自身の体力と技術でさえ天候にさえ恵まれれば御釜までのピストンであれば心配はないとの安心感を小生に与えてくれていた。
 また今回は山上で太陽の日暈(ヒガサ)を初めて見た。子供のころから“お天道様のカサ”と呼んでいて、その“カサ”とは“雨傘”の“傘”とばかり思っていたが、今回調べてみたらそのカサの意味でないことを知った。
 

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 地蔵岳から御釜までの往復の間に出会ったのは、山スキーの人一人とスノーシューの人二人だけであった。小生にはスノーシューのパラダイスのひとつと言ってもいいほどの素敵な山岳グランドに思えるのだが、訪ねる人が少ないのには前回同様驚いた。
 いつかの日にか、刈田岳から馬の背経由熊野岳のコースを歩いてみたいものだ。 

【写真記録】


☆☆ 氷と雪 ☆☆





  



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