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天城山



【概要】


T所在地 静岡県  
U訪問日時  平成21年【2009年】12月 6日 ( 日曜日 ) 
V天候 晴れ時々強風 
W標高  万三郎岳  [ 1,405.3m ] 
 X登下山コースと所要時間 天城高原ゴルフ場駐車場(07:55)→2.3q→(09:00)万次郎岳(09:02)→2.1q → (10:06)万三郎岳(10:09)→4 .0q →(12:02)天城高原ゴルフ場駐車場
* 上記ルート図
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒335.3m
 《2》日程〜 日帰り[前夜泊;道の駅 「伊東マリンタウン」]
 《3》同行者〜 単独


【詳細】


天気予報どおりの快晴だ。昨日の雨のお陰で大気は深く広く澄みわたっている。遠くの地平線、水平線に雲がかかっている程度だ。
紺碧の空。時折ザァーっと木枯らしが枯れ枝を通り過ぎる音がする。登山道に敷き積もった枯葉を踏みしめるときのガサゴソという音。他は静寂が支配する。大自然の真っ只中にいるという実感がする。
 今日歩いたコースは天城縦走路の一部とシャクナゲコースだった。全部樹林帯で遠望を楽しめるようなところはほとんどない。ただこれまでの山歩きでは余り見かけなかった馬酔木、リョウブ、ヒメシャラが多いいのが目新しかった。時期になると馬酔木が全山いたるところで白い花を咲かせるさまはさぞかし壮観だろうと想像されるほどにその数が目立った。特に天城縦走路コースのほうは、他にアマギシャクナゲ意外には常緑樹はなく、落葉した木立のなかでその葉は陽につややかに輝いていた。また林床には小さな赤い実をつけたツルシキミの株も沢山あり、枯れ木の世界で馬酔木、シャクナゲと一諸に明るく光っていた。また馬酔木は英語名だとギリシャ神話のアンドロメダというらしい。何かその由来があるのだろう。中伊豆町が企画編集した「天城山」というこの山についての自然観察ガイドブックによって他の山でも見かけたこの小木がツルシキミという名で木の実が有毒であることも知った。食さない動物たちには改めて敬意だ。この山ままたアマギシャクナゲでも有名だがその群落は意外と小規模のように見えた。
 ただ残念だったのは雪をいただいた富士山がほとんど枯れ枝に邪魔されていたことだった。万二郎岳からチョット石楠花立(ハナダテという呼び名らしいが洒落た言葉だ。)の方に少し下った岩場でその全貌を見ることができたのがせめてもの救いではあった。天空の青空をバックに裾野の雲海上に聳え立つ堂々たる姿は雄偉であると同時にその均整のとれた容は限りなく美しい。向かって左側の白銀の南アルプスの峰峰も影が薄くかすんで見えるほどだ。近くからは新幹線の車中から過去3、4度拝しただけであったので、しみじみと見惚れたのは今回が始めてであった。帰りの車中からも良く見え、三島、御殿場と近づくにしたがって、その姿はだんだんと見上げるほどの巨大さになった。ちょうど山中湖畔そばの峠に着いた頃は淡い夕焼けの逆光のなかでシルエットのように鎮座していた。撮影に興じているカメラマンとただただ恍惚とみとれている人たちが沢山いた。万人に感動を与える。すばらしい山だ。だから今日の山行きは富士山との初めてのゆっくりとした出合として印象に残るに違いない。

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【写真記録】


☆☆  “ 富士は日本一の山 ” (唱歌)  ☆☆


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