p_l.gifp0n_2.gifp0o_2.gifp03_2.gifp01_2.gifp_r.gif




雨飾山



【概要】


T所在地新潟県 と長野県の県境
U訪問日時  平成24年【2012年】10月08日(月曜日・体育の日)
V天候快晴
W標高 雨飾山  [ 1,963.2m ]
 X登下山コースと所要時間 登山口(06:57)→≒2.4q→(08:25)荒菅沢(08:37)→≒0.9q → (09:58)笹平(09:59)→ ≒0.5q →(10:32)山頂(10:56)→≒0.5q→(11:32)笹平(11:33)→≒0.0q→(12:37)荒菅沢(2:57)→≒2.4q→(14:15)登山口
 (注)登山口から400メートルごとに距離標識があり、それによると山頂までは4400メートルであつた。

* 上記ルート図
* 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒803.2m
 《2》日程〜日帰り
 《3》同行者〜単独


【詳細】


 先々月の初めに飯豊山を訪ねた。登山口からすぐのところに鎖場がある。帰途その鎖場を下り終わったあと急に両膝頭の前下部分が痛くなりだした。筋肉痛ではなかった。これまでの痛みは膝頭の内腿側だった。一週間たっても痛みが引かないのでいつもの病院にヒアルロン酸注射を打ってもらうつもりに行った。レントゲン写真ではこれまでと骨の状態は同じだとのことであった。小生の希望は無視されいつもの湿布役の外用薬とヒアルロン酸注射の代わりに「セレコツクス錠」という内服薬が処方された。内服薬は飲みたくないので痛みが引くまで山歩きは我慢することにした。結局のところ痛みがとれるのに二ヶ月近くかかった。まだ完全に安心を確信できる状態とも思えなかったので膝に比較的負担の少ないと思われる山に紅葉狩りに出かけることにした。

 雨飾キャンプ場に前泊する予定であった。国道の右折場所に「雨飾」という言葉の入った案内標識があるだろうからと行ってみたのだが見当たらず、「道の駅 小谷」というところまで行ってしまった。駐車場の交通整理員の人に聞いてみると「通り過ぎてきたトンネルの途中の信号機のある交差点の右側に『小谷温泉』という案内標識があるのだがそこを曲がれば雨飾に行ける。」とのことだった。そういわれてみればその看板はあった。ただもう五時半になっていたし、この駅には温泉もあるし、ここからだら登山口は近いから、この駅で車中泊することにした。明け方まで星空は見えなかったし、着いてすぐに雨も降ったし、翌日の天気が心配だった。それにしても温泉のある道の駅は車中泊する者には嬉しい限りだ。

 うっすら目が開いて窓の外を見ると夜中に見たときと較べると少し明るくなっている気がした。一応時計を見たら五時10分ごろだった。十二時以降トイレに起きなかったせいか熟睡したようで眠気がない。不安の一つである寝不足を心配する必要はないのを感じた。だから登山口へ向けて出発した。

 登山口に着くころには陽ざしが降り注ぎ始めていた。空は見渡す限り綺麗に晴れていた。雲ひとつなかった。風もない。思ったほど寒くもなかった。
 花の季節も終わり、紅葉も山頂の方が少し始まったくらいの、どちらかといえばまだ晩夏の名残が濃かったように感じた。ただ一方でウグイスの地鳴きを一度聞いただけで他には鳥の鳴き声はなかった。冬の気配を感じて里に下りてしまったのだろう。やはり季節はうんと進んでいるのだ。
 登山道を覆う木々、その木々の木の葉の隙間から覗いている青空、そして木漏れ日、こんな道はただ歩いているだけで気持ちよい。高度が上がるにつれ遠望が利くようなところもあると、蒼穹の下には緑色の幾重にも折り重なった山並みがあった。振り返るとこの夏散々な思いをした高妻山もあった。上り一方の道を行くと荒菅沢への下りが始まるところがあった。そこから山頂周辺にあると思われる厳つい岩峰群が目に飛び込んできた。穏やかでのんびりした風景から突如緊張感を強いるような峻厳な景色に感動した。
resize_dsc00579.jpg

   

 山頂からの展望は素晴しかった。
 すぐ近くには火山を思わせる荒々しい山容の焼山、その右側には小生にとってハクサクコザクラと雷鳥が思い出される火打山の頂部分、そして金山と天狗原山の大きなふくよかな山体が、そして火打山のときは見られなかった糸魚川の街と日本海が眼下といってもいいようなすぐそこにあった。海と空のはざまと思しきところには雲が横帯状にたなびいていた。海と空の色が判別しづらいほどに一体化していた。
 南西方向には後立山連峰の雄姿が空の中に浮かんでいた。
大雪渓と高山植物が懐かしい白馬岳、親子の雷鳥の唐松岳、巨大な悠然さに感動した五竜岳、そして立山連峰の残雪と岩、黒部渓谷の深い森などに心動かされた爺が岳と鹿島槍ヶ岳。懐かしくいろいろなことが思い出された。

resize_dsc00610.jpg


resize_dsc00611.jpg


 上り下りとも少し汗ばむ程度で膝の痛みと筋肉痛で足をひきずらずにそして疲労も感じずに快適な山旅を終えることが出来た。この記録を書いている今膝は少し痛むが今回はすぐ直りそうだ。直り次第でかけよう。

  
【写真記録】


☆☆ 海と空のはざまがわからない ☆☆


sr05.gifsr35.gifsr45.gifsr55.gif


― 71  ―