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 荒島岳 



【概要】


T所在地 福井県  
U訪問日時  平成25年【2013年】06月06日 (木曜日)
V天候 曇り 
W標高 荒島岳 [ 1,523.5m ]    
 X登下山コースと所要時間勝原スキー場駐車場登山口 [ ≒350m ] (05:00)→≒1.3q→(05:54)リフト終点跡地[ ≒670m ](05:55)→≒2.1 q(07:51)佐開分岐[ ≒1,204m ](07:57)→≒1.3q (09:07)山頂(09:59)→≒4.8q[ 休憩時間;152分 ] → (12:51)勝原スキー場駐車場登山口
 * 上記ルート図   
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒1,173.5m
 《2》日程〜 日帰り
 《3》同行者〜 単独
 《4》前夜泊〜 勝原駐車場テント泊


【詳細】




 昨日車で通った東海北陸道の道路斜面に、また九頭竜川沿いの国道158線の道路わきの茂みのいたるところに色鮮やかなピンク色の花が沢山咲いていた。人の背丈もないような潅木に咲いていた。
 登山道のリフト終点跡地の周辺にもやはり沢山咲かせていた。よくよく見ると見覚えがあった。何年か前に苗場山の登山口からちょっと上がったところにあった木の花と同じだった。タニウツギだ。ただ苗場山のは丈が2メートル50センチくらいあった記憶があり、タニウツギはそういう背丈の高いものだと思い込んでいたから遠目には何の花だかわからなかった。だが、むしろ、人の背丈もないのが普通の大きさの木なのだと知った。

 この山も登山口が幾つかあるが、この登山口からのコースを選んだのは、ここはブナの原生林がある、とのガイドブックにあったからだった。
 リフト終点跡地からすぐにブナの樹林帯に入るのだが、佐開分岐そばのシャクナゲ平まで、ずっとブナ林の中の道を歩くことになる。下山後にハッと気づいたのだか、この間、針葉樹は一本もなかった、のだ。ブナ、ナラ、カエデ等々の広葉樹の木々の葉だけが空を覆っている。あいにくの薄曇の天気だったのだが、この林の下は明るい雰囲気がしていた。これが純粋の広葉樹林の特色なのだろう。老若の木々が共存している。林床にはササや雑草、幼木で埋め尽くされている。シカの食害にあってない。木々の世代交代の準備がされている、生きた林、を実感できた。先月のあの大台ケ原の林とは違う。ここの林は、多分、未来永劫、この地で生き続けることを確信させてくれる。
 葉はすでに、小生の好きな、萌える若葉の時を過ぎて、灼熱の太陽の陽射しに耐えるべく、力強さを増した、濃い緑色になりつつあるように感じた。それでも綺麗だった。このブナ林のお陰ではるばる関東の地から訪ねた甲斐があった。

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 山頂に360度の展望を遮るような、岩や木などは何もなかった。薄曇ではあったのだが、それこそ360度、幾重にも重なった山並みが、まんべんなく眺望できた。壮観な眺めで見飽きることはなかった。圧巻はやはり、残雪の白山の麗姿だった。薄靄の中を折り重なった山々の墨絵のような、幻想的な風景にも心惹かれた。風もなく、暑くも寒くも無い山頂で、満ち足りた時に身を置いた。

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 上ってくるときに、道に「前荒島」と書かれた木札があった。そこを過ぎてすぐのところの、クマザサが生えた左手急斜面に、明るい紅色の花が点々と咲いていた。遠目には小さなユリの花かなと思った。下山時に花のそばに寄って写真を撮ったのだが、帰って調べてみると、カタクリの花だった。名前は知っていたのだが、実物を始めて見た。

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【写真記録】


 ☆☆ ブナの林 ☆☆ 


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