p_l.gifp0n_2.gifp0o_2.gifp01_2.gifp07_2.gifp_r.gif




朝日岳



【概要】


T所在地  新潟県*山形県
U訪問日時  平成25年【2013年】06月23日(日曜日)
V天候 曇り一時霧雨後晴れ 
W標高 大朝日岳   [ 1,870.8m ]
 X登下山コースと所要時間古寺鉱泉駐車場登山口(04:53)→≒2.8q→(06:46)ハナヌキ峰分岐(06:50)→≒1.3q →(08:18)古寺山(08:21)→≒3.5q [ 休憩時間;15分 ]→(11:35)大朝日小屋(12:03)→≒0.4q→(12:20)山頂(12:26)→≒8.0q [ 休憩時間;40分 ]→(17:47)古寺鉱泉駐車場登山口
 * 上記ルート図 
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒1,200.8m
 《2》日程〜日帰り
 《3》同行者〜単独
 《4》前夜泊〜大江町キャンプ地(注)
《5》アイゼンの使用〜銀玉水のところからその上部の岩場までの大雪渓の登りには使った。下山時は相当ベタ雪となっているのがわかったからツボ足で下山
(注)去年古寺鉱泉駐車場に朝いったらテント泊してる人がいた。だから今回小生もここでテント泊して翌日に備えようとした。空き地はあったのだが、ここよりもしかしたらあっちの方がイイのではないかと思い、そのあっちの場所の下見に戻った。駐車場からもと来た道を車で5分位戻ると県営サクラマスふ化場のある三叉路に出る。そのふ化場の道路の反対側に広い駐車場と草地がある。そしてまだ新らしいトイレと奥りのほうにはこれもまだ新しい炊事場がある。道路わきにこの地区の案内看板があり、その場所とおぼしきところに、大江町キャンプ地、と書いてあった。受付所とかはない。大変ありがたい思いをさせてもらった。


【詳細】


 朝からどんよりとした空模様をしていた。厚い雲だった。雨だけは降らないようにと願いながら山道を歩き続けた。途中で霧雨が降り出したが大粒の雨にならず、短時間で降り止んだ。でもガスは湧いたり消えたりしていた。山頂に立ったときも山頂がガスに埋もれていたために何も見えなかった。でも、銀玉水の上の岩場を越えて避難小屋に向かうとき、あるいは山頂からの下山時に、ガスがなくなったりしたときに見えた朝日岳や中岳、それに続く連峰の、大量の残雪にまだら模様に飾られたその姿は美しく見応えがあり、もうこれだけでも満足できた。

resize_dsc01447.jpg


 あの大台ケ原の森を見てからというもの、その後訪ねた森の山道を歩くと、その登山道脇の林が生きてるのかどうか、という目で見るようになった。混交林も高度を上げるにつれ新緑の豊かな若葉を沢山付けた広葉樹、特にブナ、カエデ、ミズナラなどが多くなり、しかもその樹齢も老壮青とバランスがとれているように思えた。特に若木や幼木のその多さにうれしくなった。ああ、この森は生きてるな、長生きできるな、と。登山口付近では耳にしなかったウグイスの鳴き声も頻繁に耳に入った。緑の木々に混じってひときわ鮮やかに白い沢山の花を咲かせていた木があった。小生の家の庭木のモクレンに似ているが、ただ葉はモクレンよりうんと細い。タムシバ、というらしい。去年はもう散り終わった木が多かったからなのか今年は遥かに多く目に入った。また時々、淡紅色の花のツツジ、ミツバツツジかムラサキヤシオだと思うが、も見事に咲き誇っていた。この緑をバツクにした、白と赤は実に綺麗だった。タニウツギも何本が賑やかに花を付けていた。
 一服清水のところで木の間越しに古寺山の山腹に幾つかの雪渓が見えた。去年はなかった、気がする。今年は積雪量が多かったのか、それとも雪解けの時期が遅いせいなのだろう。古寺山に近づくに従い残雪が多くあり、登山道にも残っていた。と同時に山頂に近づくに従いそして山頂を過ぎてからしばらくの間は沢山の野草が道端で迎えてくれていた。
 マイヅルソウ、ツバメオモト、ニリンソウ、ショウジョウバカマ、ハクサンチドリ、カタクリ、サンカヨ、シラネアオイそしてヒメサユリなどだ。
 ヒメサユリはほとんどがまだツボミであったが早咲きの何輪かはあった。どの花も数多く咲かせてひれはそれは見事なものだった。特に見頃を迎えていたこんなにも群生していたシヨウジヨウバカマとシラネアオイを見たのは初めてのことで感動した。
 銀玉水の上の大雪渓を越えた岩場を過ぎてしばらくするとゆるやかな傾斜の台地状の土地が避難小屋まで続いていた。そこは岩と草花のロックガーデンだった。チングルマの群落はほとんどが枯れ穂になっていたが、コイワカガミ、ゴゼンタチバナ、ミツバオーレンなどは咲き誇っていた。そして何より驚いたのはミヤマウスユキソウの、その数のおびただしく多いいことであった。一つ一つの花は小ぶりだが、折からの霧から水分を取り花に水滴を一杯付けていた姿は、可憐であると同時に、その生活力の逞しさには感心させられた。小屋から山頂まで同じように花園が展開していた。
 こんなにも沢山の花々にめぐり会えたのは望外のことだった。そしてその時期に来られた幸運を喜んだ。

resize_dsc01383.jpgresize_dsc01386.jpgresize_dsc01421.jpg


 天気に恵まれず、そして小朝日岳の巻き道の急斜面の雪渓のトラバースでの危険もあった。そして往復に予想外の時間と体力を消耗した苦戦行の訪問とはなった。しかしそれらにも増して豊穣な残雪と多種多量な花々は今回の山行きを心浮き立つものにしてくれた。
 今度訪ねる時は小屋泊まりしながらゆっくりのんびり連峰の尾根歩きしたいものだ。   

【写真記録】


☆☆ 残雪と花 ☆☆


 初回訪問時等記録


☆☆2012.06.30【中途撤退】☆☆



sr05.gifsr35.gifsr45.gifsr55.gif


― 79  ―