p_l.gifp0n_2.gifp0o_2.gifp_b.gifp05_2.gifp_r.gif




大雪山



【概要】


T所在地 北海道
U訪問日時  平成20年【2008年】7月14日 ( 月曜日 )
V天候 曇り 
W標高 旭岳   [ 2、020.9m ]
 X登下山コースと所要時間  旭岳登山口( 5:11)→3.4q→( 7:35)姿見平遊歩道との合流点( 7:36)→0.2q → ( 7:45)ロープウェイすがたみ駅( 8:00)→ 3.3q →(10:20)山頂(10:46)→旭岳石室→≒1q→(12:50)ロープウェイすがたみ駅
 * 上記ルート図
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒920.9m
 《2》日程〜日帰り[前夜泊;大雪山荘]
 《3》同行者〜単独


【詳細】


 昨夕来の豪雨はあがっていた。
ロープウェイでなく、出発前には山荘のお上から熊が出るヨと脅されたが、それでも徒歩で山頂を目指すことにした。登山口は昨日確かめておいた。いつものことながら早朝の山の空気は爽快だ。雨に濡れた姿でいろいろな花が出迎えてくれた。ほとんどが林のなかの道だから遠望はない。道幅が広いところは良かったが、5、6合目を過ぎたあたりだったろうか、道幅が極端に狭くなり、昨夜の雨水をたっぷり含んだ篠藪や木の枝などが両側から登山道の方へ張り出してきていたため、あっという間にびしょ濡れだ。でも人間慣れとは恐ろしい。北海道に来て霧雨とか雨に濡れてのトレッキングをさほど苦痛とは思わないようになってしまっていた。むしろ水に濡れた草木の葉のみずみずしさを楽しみながらのんびりと遊歩している我が身の幸せを感じた。
 天女ケ原を過ぎて、どれくらいしてだったか定かでないがハイマツ帯のなかの細い谷川を越えると広い遊歩道に出た。そこからは旭岳やその石室が望見できた。と同時にそこはお花畑のなかであった。綺麗だ。羊蹄山では見かけなかったチングルマやエゾコザクラなどの群生地がお出迎えをしてくれた。

resize_dsc01821.jpg

〈合流点手前から見た旭岳〉


 ロープウェイ駅の休憩室で朝食をした後山頂を目指した。
 姿見の池までの遊歩道脇のお花畑が見事だったから、下山後姿見平の周回コースを回ることにした。
 頂への道は火山砂礫のガレ場で高山植物はほとんど見かけなかった。低く垂れ込めた雲で眺望はなかった。こういう天気だから体感温度的には涼しく快適な山歩きには違いないが、やはり汗をダラダラかいたとしても快晴がほしい。山頂でも近くの間宮岳付近が見通せるくらいの寂しい情況だった。ガスが吹きつけてきたので軽食もそこそこに降りることにした。間宮岳へと向かう人達がいたがうらやましかった。

 姿見平の周遊コースは期待以上の見事さだった。チングルマ、エゾツガザクラ、エゾコザクラなどがときは今とばかりに咲き競っている。時期遅れのキバナシャクナゲも何本か咲いていた。愛嬌物のシマリスの仕草に思わず顔がほころぶ。
 楽園だ。もし天気が良かったらどんなにか素晴らしいだろうにとかなわぬ願いに思いをはせたりした。
 いつかまた訪れる機会もあるだろうがその時は明るい陽光のもとでの繚乱をみたいものだ。

resize_dsc01842.jpg

〈エゾコザクラとチングルマ〉


 今回の旭岳訪問は大雪山のほんの一端を垣間見たに過ぎない、ということで悔いが残った。しかし膝のことを考えれば今回はあきらめざるをえない。
 今度訪れるときは大雪山の奥座敷をゆっくり散策したいと想いながら次の訪問地利尻山を目指して旭岳温泉を後にした。


【写真記録】


☆☆ 姿見平のお花畑を中心にして ☆☆




sr05.gifsr35.gifsr45.gifsr55.gif


― 13  ―