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 武尊山 



【概要】


 
T所在地 群馬県 
U訪問日時  平成21年【2009年】10月31日 ( 土曜日 ) 
V天候 晴れ時々曇り、微風 
W標高 武尊山   [ 2,158.3m ]
 X登下山コースと所要時間 武尊神社登山口(08:02)→2q→(08:47)須原尾根分岐(08:48)→3.7q→(09:48)手小屋沢避難小屋(09:48)→(11:26)山頂(12:06)→1.9q→(13:07)剣ケ峰山(13:08)→2.2q→(14:40)須原尾根分岐(14:45)→2q → (15:15)武尊神社登山口
 * 上記ルート図
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒1、049m
 《2》日程〜 日帰り
 《3》同行者〜 単独


【詳細】


 最初に武尊山を訪ねたのは武尊牧場キャンプ場からであった。その後順序は定かでないが武尊自然休養林キャンプ場から2度、川場キャンプ場から一度訪ねた。
平成16年10月17日の川場キャンプ場からのルートでは午前8時05分にキャンプ場を出発し午後4時20分に戻っている。山頂では80分も休憩している。この時のメモ書きに「快晴、新雪、霜柱、360度の展望、紅葉」とあった。今でも良く憶えている。
 今回は武尊神社登山口からにした。
急登のところもありあえぎあえぎ山頂に辿り着いた。
 上空は雲ひとつなくどこまでも青く澄んでいた。そよ風は涼しくて心地良い、というよりも肌寒かった。この山のほかの峰峰の鮮やかにそびえている姿が手に取るようによく見えた。至仏山と笠ケ岳も近いだけにその姿が良く見えた。
ただ遠方の燧岳、日光白根山、皇海山、谷川岳、一の倉沢岳などは靄のなかにうっすらとしかその姿をみることができなかった。
 下山路をどちらにしようか迷った。
 山頂から見た剣ケ峰山経由の下山路はアップダウンの起伏が激しく高低さもかなりあるように感じられた。疲れた体にはシンドイ行程が予想され尻込みしたい気分だった。ただ登路を引き返すのも芸がなく勿体ない気がした。3時半には下山できるだろう、とふんで老体を鼓舞して剣ケ峰山コースを行くことにした。
 剣ケ峰山に登るまでの間何度振り返ったことだろうか。
主峰の沖武尊、中ノ岳、家ノ串山、前武尊とつづく山並み。その直下の カール状の巨大な谷。上空の紺碧の空。一幅の壮大な自然画。
 見飽きない。 始めてこの山の本当の魅力に触れられた気がした。これまでは後ろ姿と横顔しか見ていなかったようだ。
 こちらのコースを選んで良かったとしみじみと思った。
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武尊山がブナとオオシラビソが多いいのはすでに見知っていた。ブナはほとんど落葉し陽射しを浴び幹が白っぽく渋く光っていた。登路ではブナの落葉にトチの木の大きな落葉が沢山混じっていた。剣ケ峰山から下山を始めてからすぐに急坂の、木の根と岩が露出した登山路の両側にはクロベの成木が何本も生えていた。ここにこんなにあるんだと興味をひかれた。赤っぽい樹皮は温かさを感じさせてくれる。そして小生はこの木の葉が好きだ。強力な生命力を感じさせるその青々とした枝ぶりと葉のつくりが大柄なのがイイ。
 またこの時期カラ松の葉がハラハラと落下し、登山路を黄色く敷き詰めているのも晩秋を思わせてくれる。
 このコースは小生が経験した武尊牧場キャンプ場コース、武尊自然休養林キャンプ場コース、そして川場キャンプ場コースと較べるとその山路の岩石の多さと急勾配そして鎖場の多さゆえに肉体的にははるかにハードだと思う。でも豊かな森林と“武尊連峰”の雄姿を真正面から仰ぎ見られるという点で、はるかに素晴らしいコースに思える。
 気取って言えば、剣ケ峰山から見ずして武尊山を語ることなかれ、と。
 武尊神社登山口のすぐ下の宝台樹キャンプ場から藤原湖までの車道の両側のあちこちに赤色のさまざまな濃淡のモミジがはや夕暮れの弱い陽射しを受け静かに咲き競っていた。他の木々が既に落葉したなかでのこのモミジの遅咲きの紅葉はことのほか美しい。真昼の陽に燦然と輝くその姿が見られなかったのが残念ではあった。

【写真記録】


 雄姿 


田代湿原コース(平成18年10月23日)


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