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木曽駒ケ岳・空木岳



【概要】


T所在地 長野県  
U訪問日時  平成26年【2014年】09月13〜16日 (金曜日〜月曜日、三連休)
V天候 曇り時々晴れ 
W標高 木曽駒ケ岳[2,956.1m ]空木岳[ 2,864.0m ]
 X登下山コースと所要時間 ■ 《初日》
北御所登山口[1,400m](07:16)→≒4.8q[休憩;9分]→(10:49)うどんや峠(10:50)→≒2.9q[休憩;27分] → (14:32)伊那前岳[2,883.6m ](14:45)→≒1.0q →(15:17)宝剣山荘(15:21)→≒0.7q → (15:49)駒ケ岳頂上山荘
 ■ 《二日目》
駒ケ岳頂上山荘(04:55)→≒0.3q→(05:08)木曽駒ケ岳(05:43)→0.9≒q → (06:20)駒ケ岳頂上山荘(08:12)→≒0.9q →(09:31)宝剣岳[2,9311m ](09:36)→≒0.2q → (09:50)宝剣山荘
 ■ 《三日目》
宝剣山荘(04:43)→≒1.5q→(06:01)極楽平(06:01)→≒3.0q → (08:40)檜尾岳[2,728m ](09:35)→≒3.8q[休憩;39分] →(13:41)木曽殿山荘[2,510m]
 ■ 《四日目》
木曽殿山荘(05:35)→≒1.1q[休憩;5分]→(07:26)空木岳(07:44)→≒8.0q[休憩;21分] → (13:20)林道終点(13:26)→≒2.8q[休憩;7分] →(14:34)管ノ台バスセンター駐車場[≒850m ]
* 上記ルート図 
* 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒ーm
 《2》日程〜 三泊四日
 《3》同行者〜 単独


【詳細】


前回の南アルプス三山訪問後、ここ中央アルプスと剣岳、薬師岳の天気予報を毎日見続けた。5,6日連続して雨マークのない日はなかった。そしてやっと中央アルプスの方が晴れと曇りマークの日々が続いている、待ちに待った時がきたので出掛けることにした。12日に前夜泊予定地の駒ヶ根キャンプセンターに向かった。途中、中央自動車道の伊北インターと伊那インターの間で居眠り運転の車に追突され、中央分離帯にぶつかったりしたため車後部と右横ボディーは大破したが、かすり傷ひとつしない幸運に恵まれたので、事故処理後旅は続けることにした。

 小生の登山ガイドブックでは、空木岳登山のメインコースとして今回のこのコースが紹介されていて、このコースの体力度、技術度は最高難易度の三ツ星評価されている。そして去年だったか、韓国人ツアー登山客の悪天候による遭難死亡事故があった記憶がまだ鮮やかに残っていた。だから他日池山尾根コースで訪ねようかとも検討したが、気象条件も良く、膝の調子も悪くなければ、体力脚力ともか弱い小生でも時間さえかければ縦走できるかもしれない、という気持ちに従うことにした。状況が悪化した場合には檜尾岳から檜尾尾根を下山する予定にした。ただこの縦走のための心身の充実のために、二日目は駒ヶ岳山頂と宝剣岳を訪ねるくらいだけにして残りの時間は休養に当てることにした。
 縦走日当日は宝剣小屋から宝剣岳を通らないでいったん千畳敷に降りそこから極楽平へ出る道を選んだ。前日はアタックザツクだけだったから宝剣岳山頂の巨石のとこまで苦なく往復できたが35リットルザツクを担いでの鎖場通過は自信がなく、また地図によると所要時間もほぼ同じだったので、安全な千畳敷コースにした。
 日の出が5時20分ごろだったから極楽平に着いてころには夜は明けていて、空には高いところに雲はあったが、ガスはどこにも見当たらなかった。雨は降らないなと直感した。そして風もなかつた。天気は申し分なかつたのでとりあえず檜尾岳を目指して出発した。
 歩き始めの頃のあの極楽平と島田娘あたりのフラットな稜線歩きは遊歩道さながらの快適さだった。前後左右山上景観を楽しみながら歩を進めて檜尾岳の山頂に立つことができた。ただこの時には右膝のちょっと上外側に鈍痛を感ずるようになっていた。朝食と休憩しながら檜尾尾根を下山するか、直下の檜尾避難小屋でもう一泊するか、それともこのまま木曽殿山荘を目指すべきか迷った。熊沢岳から熊沢五峰、そして東川岳へと連なる山並みを見てそのアップダウンを想像してそのアップダウンに怯みもした。あの十勝岳での刺すような激痛でまともに歩けなかった記憶がトラウマとなつてしまった。ただその後の山旅で歩けないほどに痛くなつたことはなかつた。地図では檜尾岳から山荘までの所要時間は約3時間とある。小生の場合だと1.2掛けで約4時間がかかる。だから膝に問題が起きなければ休憩時間を入れても2時頃には小屋に着ける。膝を大事にしながら歩けば遅くとも4時半頃までには着けるのではないかと期待した。天気も崩れてはいない。そして丁度檜尾岳で一緒になった小生よりお若い夫婦に励まされもして、熊沢岳目指して出発した。
 アップダウンはさほど高低差があるとは思えずそれほど苦にならなかった。むしろ所々に巨岩がゴロゴロしていて歩きづらいのが印象として残った。熊沢五峰の最後のピークを下り始めたところで、あとはこの下りと東川岳の上り下りだけ、と思いもう無事に小屋に着けると安心して遅いお昼を食べることにした。その時ガスが行く手を隠し始めといたがもう何の不安も感じなかった。
 熊沢五峰の途中で新しい発見をした。尾根の西側斜面が平らのとこがありねある高さのとこまでは樹木が生え、そのラインより上はハイマツだけ、という景色だった。「森林限界」というコトバの標本みたいな風景だと気付いた。
 目の前には遠くからもそうであつた重厚な姿の空木岳が長大な池山尾根を従えて凛として聳え立っていた。

 山頂の西側は巨石巨岩がゴロゴロと積み上がり、ガスが立ち込めると険悪な形相をする。東側はほとんど岩石などなく、ハイマツが山頂近くまで敷き詰められ、陽の下で、平和で穏やかな、女性的な表情を見せていた。その対比が非常に印象深く、思い出となった。

 林道終点でタクシーを呼ぶ予定だったのがダメになり、結局菅ノ台バスセンター駐車場まで歩いたのだが、標高差2000メートル、距離およそ12キロという、小生には初体験の歩きだった。
 よくまあ歩いたものだと感心した。
 いずれにしろ今回の山旅を無事終えられたのも、天気に恵まれたからだった。山の神様ありがとうございました。 



【写真記録】


☆☆ 初 日 ☆☆

☆☆ 二日目 ☆☆

☆☆ 三日目 ☆☆

☆☆ 四日目 ☆☆

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