百名山訪問記
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 五竜岳  



【概要】


T所在地 長野県・富山県  
U訪問日時  平成23年【2011年】8月13日(土)14日 (日)
V天候 晴れ後曇り
W標高  山岳名 五竜岳 [ 2,814m ]
 X登下山コースと所要時間《 初日 》 八方池山荘〔1,850m〕(06:11)→≒4.5q→(09:36)唐松岳頂上山荘〔2,620m〕(09:41)→≒0.5q → (10:09)唐松岳(10:11)→≒0.5q→(10:38)唐松岳頂上山荘(11:19)→≒2.8q→(14:04)五竜山荘〔2,490m〕
《 二日目 》五竜山荘(04:06)→≒1.1q→(04:57)五竜岳(05:26)→≒1.1q→(06:18)五竜山荘(07:03)→≒6.4q→(10:55)テレキャビンアルプス平駅
* 上記ルート図 
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒964m
 《2》日程〜一泊二日 
 《3》同行者〜 単独


【詳細】


二日間とも強風も雨もない穏やかな天気だった。まずはそんな恵まれた天気を下さった八百万の神々に感謝したい。
 今朝五竜岳を目指して小屋を出た時空に雲はなく、無風でもあった。すでに山頂への道のあちこちに登山者のともす灯りがきらめいていた。
山頂でなくてもどこか途中の山腹でご来光が見られればイイと思っていた。
夜の帳があがりはじめると眼下は厚い雲が覆っているのがわかった。その雲海の上の東の方の空に雨飾、火打、妙高、高妻、そして戸隠の信越の山々の姿がくっきりと見えるようにだんだんとあけ始めた。その山並みの少し南寄りの雲海上にたなびく雲が刻一刻と濃い茜色に鮮やかに色づき始めた。
山頂は、真ん中辺が少し窪んでいたか南北に細長い台地だった。その山頂下の岩場の崖をよじ登り山頂の南端に立って、2,3分経ったころ日輪が顔を覗き始めた。黄金色の燦然たる輝きが世界を支配し始めた。天空は雲ひとつなくどこまでも深く碧く透き通っていた。風もない。なんという素晴しい幸運だろう。どなたかが万歳三唱を始めたら唱和するつもりだった。でもその場に居合わせた10人以上の人達とさらに北側の山頂標識のあるところの大勢の人達も黙ってただただうっとりと見とれているようであった。小生は幸運の感謝の心を神々にもわかるように表現したかった。ちょっと恥ずかしかったが、両手を挙げ大声で“万歳”と叫んだ。
 遠くに槍、穂高、鷲羽、水晶、薬師などもくっきりと雲海上に姿を見せてくれていた。白馬三山、唐松岳、そして昨日たどってきた白岳までの尾根、今日の下山路としの遠見尾根も眼下に鮮やかだ。山頂南側は断崖絶壁が深い谷底まで続いていた。その谷底の東側を人を寄せ付けようとしないような、鋭く険しいほどの荒々しい尾根が鹿島槍の北峰へと連なっていた。陽が上がるにつれて、ほぼこの山頂の真西の黒部の雄大な谷底の上の立山と剣岳が紺碧の空をバックに黄金色に輝き始る一瞬があった。
きれいだ。
 八方池や丸山ケルンのところからではあいにく山頂部分はガスの中だったが真近に白馬三山を見上げることができた。五竜岳の山頂下山後、小屋前からその巨大な、威風堂々とした山塊を見上げることができた。遠見尾根を下山している最中も8時半ごろまでは、雲一つない、鮮やかに晴れ渡った青空の中に五竜岳から鹿島槍、そしてその北峰からの立派な尾根へと続く山並みを谷底も含めて眺めることができた。
いずれの風景も、青い空があり、
白っぽいあるいは薄茶色した山腹の岩肌に、
その岩にしっかりと寄り添っている緑色のハイマツがあり、
四方八方に複雑に入り組んだ岩稜から谷底に落下している無数の谷があり、その中にまだ多くの白い残雪を残した雪渓もある。
色と形の織り成す天然の造形の気高さと荘厳さ。
何度も何度も飽きることなく仰ぎ見た。
多分滅多にはお目にかかれない、千載一隅の上天気のもと、神々が大自然を祝福しているのではと錯覚する。



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 膝が痛み出し歩けなくなったらどうしよう、という恐怖感におびえながらの山歩き。その膝の悪化を少しでも予防するために二泊三日のテント泊をやめての山小屋泊の今回の五竜岳詣で。幸い膝は大事に至らずに下山することができた。
これまでひとつのコダワリを持っていた。ゴンドラやロープウェイやリフトを原則として利用しない、というものだった。大雪山の旭岳の帰路と石鎚山の帰路だけはあきらめた。ただ今回はチョットこの原則が頭をよぎったが、すぐに白旗を揚げた。無理して途中で膝が痛くなりだし、歩くのに四苦八苦しては、コダワリが仇となる危険がある、と判断したからだ。鹿島槍に縦走する人の多さにはビックリし、また羨ましくもなり、できない自分にガッカリしたが、今はそんな自分が軽薄だと思っている。山は、訪ねた人に分相応のそれぞれの喜びを分かち与えてくれるのだから、人を羨んではいけないし欲張っていけない、と。

 今回もライチョウの親子を唐松岳山頂直下の登山道で見た。親子6匹のファミリーが砂浴びに登山道に出てきたのだった。ヒナも今は大きくなっていた。登山者は皆足止めされたが暖かく見守っていた。

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【写真記録】


 ☆☆  威風堂々  ☆☆ 


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