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白根山



【概要】


T所在地 群馬県・栃木県  
U訪問日時  平成22年【2010年】 6月25日 ( 金曜日 )
V天候 晴れ一時曇り、微風 
W標高白根山〔日光白根山〕 [ 2,578m ] 
 X登下山コースと所要時間菅沼登山口(07:37)→3.3q→(09:28)弥陀ヶ池(09:30)→1.1q → (10:43)白根山山頂(11:25)→≒ 1.8q →(12:34)五色沼(12:56)→0.8q→(13:26)弥陀ヶ池(13:35)→3.3q→(14:56)菅沼登山口
 * 上記ルート図
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜 ≒838m
 《2》日程〜 日帰り
 《3》同行者〜 単独


【詳細】


 梅雨の一休みで本日は晴れそして明日が曇りという天気予報だったので日光白根山と男体山を訪ねることにした。
 ここのところよく風が吹いているので雲も取り払われて眺望を楽しめそうな予感はしていた。
弥陀ケ池のほとりにたどり着いたとき上空は青く晴れて、池の対岸にそびえたっている奥白根山は明るくそして力強かった。長い樹林帯の眺望の少ない急傾斜の登山道から平地に出た途端に視界が開け、この弥陀ケ池と奥白根山の景色が目に飛び込んでくる。なかなかドラマチックにできていると思う。
 この池脇の登山道横の斜面に鹿侵入防止用の電子柵が設置されている。その柵の中で濃い紫色のシラネアオイが咲いていた。鹿の食害と盗掘で絶滅してしまったシラネアオイを高校生たちが保護復元してくれたお陰の賜物だ。シラネアオイという和名のこの花の「シラネ」はここ日光白根山に昔はたくさん自生していたことに由来するそうだからこの山の貴重な植物だったのだろうが、主に鹿によっていったんは絶滅か激減したらしい。確かに鹿が繁殖した地域の山々では、たとえば丹沢、皇海山そしてこの白根山などではこの時期林床や山腹斜面に繁茂してるのはバイケイソウだ。そしてこの植物の若葉は毒があり、そのため鹿が食べないのでわが世の春を謳歌できるらしい。たまたま五色沼に着いたとき三匹の鹿が草を食べていたがその周囲のバイケイソウは青々としていた。この弥陀ヶ池分岐のすぐ近くにはショウジョウバカマやイワカガミが多く咲き、奥白根山、そして五色沼周辺ではイワカガミの紅色の花やバイケイソウの新芽が登山道脇をにぎやかにいろどってくれていた。そのほかにも小生の名前の知らない草花が目を楽しませてくれていた。その咲く花によって本数が以外と多いいと気がついたのがミネザクラであった。よくよく見ると蜂が花粉と蜜を一生懸命集めていた。とくにおおきな羽音と図体の熊バチは目立った。ツガザクラも少しだがみることができた。これから本格的な高山植物のシーズンに入るのだろう。
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 360度の大パノラマは見飽きなかった。
眼下には新緑の樹林帯のなかに丸沼、菅沼、弥陀ケ池、五色沼、そして中禅寺湖などの湖沼が群青色の水をたたえていた。東西南北の地平線へ向かって縦横に幾重にも山並みが伸びているのが一望できる。今地上からはるかに高い地点にいることを実感する。東は男体山、女峰山などの日光連山が、南方には錫ケ岳、庚申山や皇海山などの足尾連山と赤城山や榛名山、浅間山そしてはるか遠くの上の方には富士山が、西方には武尊山や残雪をいただいたアルプスの一部が、そして北方には尾瀬燧ケ岳、平ケ岳、越後三山、会津駒ケ岳などやその他名前を特定できない上越の山々が、上空を雲におおわれてはいながらもよく見えた。もやがなく空気が澄んでいたからに違いない。
 2004年の9月19日はガスのため一切の眺望がなかったのだが今日は幸運なことにまったく違った。
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【写真記録】


☆☆ 初夏の白根山 ☆☆


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