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 皇海山 



【概要】


T所在地  群馬県*栃木県
U訪問日時  平成22年【2010年】 6月 6日 ( 日曜日 )
V天候 快晴無風 
W標高 皇海山【すかいさん】 [ 2,143.6m] 
 X登下山コースと所要時間 皇海橋登山口(07:46)→≒2.2q→(09:12)不動沢のコル(09:18)→≒1.4q → (10:15)山頂(10:52)→ 3.6q →(13:05)皇海橋登山口
 * 上記ルート図
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒793.6m
 《2》日程〜 日帰り
 《3》同行者〜 単独 


【詳細】


 今回が二度目だ。最初は平成16年10月23日だった。当時のメモによると皇海橋の登山口を7時50分に出発し山頂、鋸山を経由して13時50分に登山口に下山した。1時間くらいの休憩をとっている。紅葉狩りだったのだと思うがその印象は残っていない。今でも変わらないのであろうが皇海橋までの栗原川林道のその危険な悪路ぶり(何せいたるところに、自己の責任においてこの道路を通行するように、なんていう内容の道路標識が道路管理者によって林立するように立てられている。)はいまだ強い印象に残っている。また山道で鹿とか猿に会えると聞いていたので期待していたが一匹も見かけなかった。また、山頂からの展望が物足りないのも印象に残っている。
 余談だがこの栗原川林道沿いの山については忘れられない思い出がある。この登山の何年か前のことだが、この川沿いの松林がマツタケの産地と聞いたのでマツタケ狩にでかけた。山腹の獣道をトラバースしていたとき、一本の枯れ木に手をかけて、ちょっと体重をかけた途端に、その木は折れ、踏みとどまることもできずに木と一緒に倒れ小生は頭を下にして仰向けで斜面をすべり落ちた。そして運良く別の木にひっかかって止まった。起き上がって斜面の下の方に目をやってぞっとした。もうすぐそこは崖の端になっていて石ころだらけの谷底が見えた。誰もが危ない経験を何度かしているのだろうが、小生にはこれが命拾いした経験のひとつになった



太陽はキラキラと光り輝いていた。日差しは強い。
 雲も霞もない。
 空は青く透き通っている。
 空気は乾いていて、しかもひんやりとして心地よい。
 またまた素晴らしい、申し分のない上天気にあたった。
 登山口付近の森は濃淡さまざまな新緑に彩られすでに初夏を思わせる姿になっている。美しい。ウグイスや小生の名前の知らない小鳥達が機嫌良さそうにさえずっている。谷川の水のせせらぎの音も耳に心地よい。中腹にあるカラマツ林の新緑は光を一杯吸い込んでとてもきれいだ。黄葉もイイが小生はこの新緑の方が好きだ。
不動沢のコルまでの登山道は沢沿いで、何度か渡渉し、また時には水の流れる沢の中を、そしてコルの直下付近の雨で削られ小岩だらけの急登であったが、その悪路の歩きづらさをこの日の光と音と色が忘れさせてくれる。
 山頂付近では少し残雪もあり、ミネザクラは新芽を吹き始めたばかりでほかの落葉樹の新芽もまだ、というの冬の名残はあった。だが、光と空気は春だ。
 この山は山頂が木々に囲まれているため眺望は期待できない。しかし、今日は事情が少し違っていた。越後方面にも靄らしきものがなかったために北側の木々の枝の隙間からではあったが、男体山、残雪の日光白根山、燧ケ岳、至仏山、武尊山、谷川岳などを眺めることができたのだ。
 それぞれの山の輪郭と姿が鮮明に見えた。ちょっと興奮した。改めて山は雪をいただいている姿がきれいどと思った。山頂直下では南方はるか遠くの雲海上に富士山も望むことができた。こんな幸運にも恵まれ、オオシラビソ林とクマザサの中の道を下山し始めた足取りは軽かった。

 それにしても登山道に「遭難事故多発」関係の注意書きの掲示板のなんと多くなっていたことか。前回訪問時はこういうものはなかった。最近道迷いや転倒事故よる救助要請が多いいからなのだろう。この登山道は雨により増水した時、あるいはガスがまいた時には確かに事故が起き易い、と思う。訪ねる人は、自分の実力に謙虚であってほしい、とつくづく思う。

 前回の浅間山訪問のときも「ヌビ360」を持参して、このハードの位置情報の正確性を確かめようとしたが、浅間山頂の噴火口に圧倒されて計測するのをすっかり忘れてしまった。今日は不動沢のコルと山頂で「現在地」計測をやってみた。両方とも上空にさえぎるものはなかつた。
不動沢のコルは国土地理院の地図では場所が正確には特定できなかったので省略するが、山頂のそれぞれのデータは次のとおりであった。
ただひとつ残念だったのは計測時には高度も表示されたのでデジカメで撮った。あとで照らし合わせようと思ったからだ。ところが帰って改めてみてみると、写りが悪くて判読できなかった。
国土地理院ヌビ360
緯度N 36゜41´23.38¨N 36゜41´23.4¨
経度E139゜20´13.2¨E139゜20´12.9¨

 天候と測定場所さえ良ければ「ヌビ360」はかなり正確な位置情報を提供することがわかった。これでもし高度も正確だとすると現在位置の確認を地図上でかなり正確にできることになる。万一のときには小生の役に立つことができるかもしれないことがわかった。


【写真記録】


 ☆☆ 皇海山の新緑 ☆☆ 


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