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宮之浦岳



【概要】


T所在地  鹿児島県  
U訪問日時  平成25年【2013年】 5月14日( 火曜日 )
V天候  快晴 
W標高 宮之浦岳 [ 1,936.m ] 
 X登下山コースと所要時間 淀川登山口(05:45)→1.5q→(06:27)淀川小屋(06:32)→2.7q → (08:06)花之江河(08:22)→3.8q→(10:51)宮之浦岳(11:20)→6.5q→(15:03)淀川小屋(15:19)→1.5q→(16:05)淀川登山口
 * 上記ルート図
 * 表示距離についての注記
 Yその他 《1》登山口と山頂との標高差〜≒604m
 《2》日程〜日帰り
 《3》同行者〜単独


【詳細】


 12日の午前10時半ごろ拙宅のある前橋を出て高速に乗って夕方に伊丹空港そばの東横インに着いた。翌日10時30分発屋久島行きJACの飛行機に搭乗した。その時初めて知ったのだが双発のプロペラ機で何とボンバルディア機だった。この会社のは事故がたびたびニュースになっていたのを知っていたので不安な気持ちでいたがお昼ちょっと過ぎに屋久島空港に無事着陸した時にはホッとした。機外に出てみると初夏の陽気であった。レンタカーを借りて安房の番屋峯キャンプ場に向かった。海岸沿いにあるガジュマルやニッケイなどの照葉樹などががある南国風のキャンプサイトだった。すぐ近くにスーパーのAコープ安房店があり食料調達に便利だった。その晩は山から吹き降ろす強風は激しくそして意外と冷たかった。薄着で寝ていたので夜中に寒さで目が覚めた。
 まだ暗い4時ごろに起き、淀川登山口へと向かった。車がもう既に何台も止まっていてかろうじて登山口近くに駐車スペースを確保することができた。

 さすが屋久島だ。登山道脇には目を見張るような太さの杉の古木が林立している。圧倒される。投石平を過ぎ山頂に近づくにつれ樹木はだんだんと少なくなり斜面をヤシマダケがおおいつくし、そこに大小さまざまな、たまねぎ状の石がごろごろと散在していた。尖った、とげとげしいそうな感じの石はない。花崗岩が気の遠くなるような歳月を経て侵食、風化してできたそうなのだが、この竹の緑と石の白さそして空の青のコントラストは美しかった。

 山頂に立ったときには驚いた。
どこを見渡しても雲がないのだ。
 燦燦と輝く太陽。
 透き通った紺碧の空。満ち溢れる光。そよ風。
 ここ屋久島は一月に35日雨が降る、といわれているそうだ。そんな土地柄でこの破天荒と思われるこの天気。
 前回雨で撤退を余儀なくされての再度の訪問はこの天気だけですでに十分に報われた、気がした。
 すぐ相向かいの永田岳の雄姿の奥の左方下の洋上に口永良部島、右に向かって黒島、硫黄島、竹島が、さらに右側奥の薄靄がかった水平線上に開聞岳の秀麗な姿が、さらに目を転じると種子島がその姿を広げていた。しばらくすると誰かが、桜島の噴煙だ、と叫んだ。開聞岳のすぐ右手だった。爆発した直後だった。刻々と巨大なキノコ雲へと姿を変えていった。天上から大地と海を見下ろすような大展望。

 
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ただひとつ寂しかったのは、多くの人が縦走するのに小生は引き返さざるを得なかったことだった。
また前回ビバークした場所はあの時のままだった。懐かしくあの時のことが思い出された。今回ここから投石湿原までは歩いて5分、投石岩窟までは歩いて16分の距離であることがわかった。前回なぜもうすこし頑張らなかったのか、とチョッピリほろ苦く感じた。   




【写真記録】

 ☆☆ 天の祝福 ☆☆ 


【参考記録】

☆☆ 平成21年5月18日 撤退行 ☆☆





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