T 所在地 | 群馬県と新潟県の県境 |
U 訪問日時 | 平成20年【2008年】4月9日(水曜日) |
V 天候 | 晴れ、微風 |
W 最高峰 | オキの耳 [ 1、977m ] |
X 訪問山岳名 | トマの耳 [ 1、963.2m ] |
Y 登下山コースと所要時間 | 「谷川岳ロープウェイ」山頂駅(天神平)(9:00)→≒2.8q→(12:30)オキの耳(13:00)→≒2.8q→「谷川岳ロープウェイ」山頂駅(15:00) * 上記ルート図 * 表示距離についての注記 |
Z その他 | 《1》歩行スタイル〜「谷川岳ロープウェイ」山頂駅→鎖場……スノーシュー, 残り……ツボ足とアイゼン 《2》山頂駅とトマノ耳との標高差〜644.2m 《3》日程〜日帰り 《4》同行者〜I氏 |
【閑話休題】 ……一歩百歩(?)のご同輩…… 「熊穴沢の頭の避難小屋」で昼食をしているときに下山してきたご夫婦と話ししているときのこと。おくさんが「あたしたちは天神山までの予定だったんですが足を伸ばしてトマの耳まで行って来ちゃいました。」我々はとりあえず「熊穴沢の頭の避難小屋」までだからご同輩?! ……すごい人…… やはり下山して来た一人の人は左手を包帯でつっていた。この山行でケガをしたのか聞いてみると答えが「左手が重いからです。」という。大体のことか推察できたのでこれ以上質問はしなかった。路は雪でスリップし易くてバランスをくずしやすい。鎖場もある。片手を使えないというハンディを背負っての独歩行。 世の中にはスゴイ人がいるものだ。 ……トニ−ザイラ−二世達に八百万の神々のご加護を!…… 子供の頃トニ−ザイラ−主演の『白銀は招くよ』という題名の映画を見た。 ザイラ−がアコ−ディオンを弾きながらアルプスの山を滑降するシーンが瞼に焼きついている。テーマ曲のメロディを今でも口ずさめるのだから余ほど子供心に強い印象を与えたのであろう。憧れたに違いないと思う。 これまで山スキ−ヤ−を間近に見たことがなかったのだが今回の山行では3パ−ティ5名の若者達の山スキ−を拝見した。トマの耳の頂上から肩の広場下の大斜面に雄大なシュプ−ルを描きながら滑走するその姿はうらやましいくらいにカッコイイ。わずかなエリ−トにのみ許された悦楽なのだろう。だが彼らがその至福のための大いなる代償をちゃんと払っていることを改めて再認識した。彼らもスノ−シュ−を履いたりスキ−板を履いたりして我々一般登山者と同じように汗水たらして苦労して頂上まで歩いて登っているのだ。こんな若者達の姿を見てむしょうに嬉しくなった。と同時に一方で雪山での山スキ−ヤ−の遭難死亡事故のニュ−スが多いのを思い出し、すべての山スキ−ヤ−が不運に見舞われないようにと内心祈らずにいられなかった。 |